IDCは、2022年第1四半期の産業用プリンター出荷台数を発表しました。統計によると、同四半期の産業用プリンター出荷台数は前年同期比2.1%減少しました。IDCのプリンターソリューション担当リサーチディレクター、ティム・グリーン氏は、サプライチェーンの課題、地域紛争、そして疫病の影響により、年初は産業用プリンターの出荷台数が比較的低調だったと述べています。これらの要因は、ある程度、需給サイクルの不安定化を招いていました。
グラフから次のことがわかります。
まず、産業用プリンターの大半を占める大判デジタルプリンターの出荷台数は、2022年第1四半期に前年同期比で2%未満の減少にとどまりました。また、専用のダイレクト・トゥ・ガーメント(DTG)プリンターは、プレミアムセグメントでは堅調に推移したものの、2022年第1四半期は再び出荷台数が減少しました。専用DTGプリンターから水性ダイレクト・トゥ・フィルムプリンターへの切り替えが進みました。さらに、ダイレクトモデリングプリンターの出荷台数は12.5%減少しました。また、デジタルラベル・パッケージプリンターの出荷台数は8.9%減少しました。最後に、多くの産業用テキスタイルプリンターが好調で、出荷台数は世界全体で前年同期比4.6%増加しました。
投稿日時: 2022年6月14日